運用開始から5年を迎えた岐阜県警の防犯アプリと、県民への登録を呼びかけているチラシなど
全国の都道府県の警察による防犯アプリのアイコン

 全国の都道府県警で防犯情報を発信する警察独自のスマートフォン対応「防犯アプリ」の運用が広がっている。昨年5月末時点で17都道府県だったが、ここ1年で23都道府県に拡大。店舗の割引クーポンを付けるなど利用率向上を図る警察もある。2020年に導入した岐阜県警は4月に運用開始から5年を迎えており、多様化する犯罪から身を守るために市民にどうアプリを役立ててもらうか、効果的な運用も求められる。

 全国で最初に導入したのは警視庁。16年に運用を開始した防犯アプリ「デジポリス」はダウンロード(DL)数90万件を突破するなど大ヒット中。地図上に犯罪情報を示し、痴漢撃退や防犯ブザーといった機能もあり、多くの警察が参考にしている。アプリは視覚的に分かりやすい情報を提供できる点が強みで、市民との結びつきをつくるツールとしての役割も大きい。...