自民党の高市早苗総裁は15日、日本維新の会の吉村洋文代表と国会内で会談し、連立政権に向け16日から政策協議を始めることで合意した。高市氏が連立を打診した。維新は協議がまとまれば、石破茂首相の後任を選ぶ首相指名選挙で高市氏に投票する方針で、高市氏が首相に選出される可能性が高まった。一方、立憲民主党は維新、国民民主党と首相指名選挙を巡って党首レベルで協議したが、政策面で折り合わず、協議継続を確認するにとどまった。
政府は衆参両院の議院運営委員会理事会で、臨時国会の召集を21日とする日程を伝達。同日中に首相指名選挙を実施するかどうかは与野党で引き続き協議する。
吉村氏は大阪から上京し高市氏と会談した。高市氏は吉村氏に、基本政策はほぼ一致しているとして「連立も含めた協力をお願いしたい」と強調。吉村氏は維新が掲げる「副首都」構想と社会保障改革の実現を重視する意向を示した。政策協議には高市氏、藤田文武共同代表らが参加する。
高市氏は副首都構想に関し、両党で協議体を設置する方針を記者団に表明した。