世界遺産 下鴨神社(賀茂御祖神社)
― “葵”で結ばれた千年の祈りを携え、特別公開 ―

世界遺産・賀茂御祖神社(下鴨神社/京都市左京区)は、「京都 下鴨神社展」を名古屋にて開催いたします。京都・糺の森で守り継がれてきた神事・文化・造形の“現物”を、特別にご覧いただく一期一会の機会です。下鴨神社は国宝の本殿2棟と53棟の重要文化財、原生林・糺の森を擁する古社であり(世界遺産「古都京都の文化財」)、日本の祭祀と王朝文化の記憶を今日へつなぐ希有な場です。
名古屋は「葵の城下」。徳川家に連なる三つ葉葵は、賀茂社(上賀茂・下鴨)に伝わる葵の信仰と意匠に淵源をもつと広く知られています。徳川の地に、“下鴨”が来る必然――それは、葵祭をはじめとする“葵の文化”を原点から見つめ直す、歴史的な邂逅でもあります。あわせて、令和十八年(2036年)に式年遷宮制度創始から千年の節目を迎える「第35回式年遷宮」へ向けた文化継承の歩みを、公益財団法人 世界遺産賀茂御祖神社境内糺の森保存会(糺の森財団)および、一般財団法人 世界遺産下鴨神社崇敬会(下鴨崇敬財団)が名古屋からも広くお伝えします。





開催概要

・ 会期:2025年11月5日(水)~11月11日(火)
・ 時間:10:00-18:00(初日12:00開場/最終日15:00終了)
・ 会場:名鉄百貨店 本店(本館)10階 美術サロン
・ 入場:無料
※展示内容・会期は都合により変更となる場合があります。

展示ハイライト(予定)

・ 鴨相撲の記憶と現代の奉納が交差
江戸初期、糺河原で興行された勧進相撲は「京都相撲の始まり」と伝えられます。本展では、第74代横綱・豊昇龍関による奉納土俵入り(令和7年10月9日)で実際に用いられた、下鴨神社所蔵の鸞鳥・獅子・狛犬意匠による特別化粧廻しや関連資料を、名古屋で特別公開。下鴨神社における相撲文化の淵源と、現代の奉納がつながる“瞬間の記憶”をご覧いただけます。
・ 王朝文化の美と神事の装束
平安の古式を今に伝える下鴨神社の所蔵・伝来資料から、十二単衣、神馬装束である鞍、飾太刀など、王朝文化と神事の美を示す品々を公開(予定)。世界遺産の社ならではの文脈で、葵祭に象徴される“葵の様式”を立体的に体感いただきます。
・ 下鴨神社の“強み”を一望
国宝本殿、都市型原生林・糺の森、日本最古級の神事群――下鴨神社が守り伝える価値を、写真・映像・史料で俯瞰。世界遺産としての意義と、現代における文化継承の取り組みを紹介します。

下鴨神社と名古屋をつなぐ「葵」の縁

“葵”の都と“葵”の城下
双葉葵に象徴される賀茂の祈りは、祭礼名そのものに「葵祭」として生き続けてきました。
徳川の三つ葉葵と合わせて語られる“葵の文化圏”は、京都と東海をまたぎ、意匠・信仰・礼法の各層で近世の都市文化を形づくりました。本展は、そうした“葵のネットワーク”と文化と森の保全を名古屋で実感いただく試みです。

令和十八年「式年遷宮」千年へ - 文化継承のカウントダウン

下鴨神社は、21年ごとに社殿を修理し御神霊を新たな御殿へお遷しする式年遷宮を重ねてきました。次回の令和十八年は、制度創始からちょうど千年目の節目。本展は、文化財保護と環境保全の意義を広く共有し、千年の祈りを次の千年へ手渡すための機運醸成の場ともなります。

参考情報
・ 世界遺産・下鴨神社の価値:国宝本殿2棟、重要文化財53棟、境内の原生林「糺の森」、日本最古級の神事(葵祭 等)。
・ 相撲×下鴨神社:糺河原の勧進相撲の歴史と、令和7年の横綱・豊昇龍による奉納土俵入り。

ご来場の皆さまへ

本展は、京都でも常時は目にできない品々を名古屋で特別公開するものです。
“葵”で結ばれた二都のあいだに立ち上がる歴史と文化の手触りを、どうぞお見逃しなく。

本件に関するお問い合わせ先

公益財団法人世界遺産賀茂御祖神社境内糺の森保存会(糺の森財団)
一般財団法人世界遺産下鴨神社崇敬会(下鴨崇敬財団)
広報担当:大塚 高史、池側 壮真
〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
TEL:075-781-0010 FAX:075-781-4722
(掲載用表記例:世界遺産・賀茂御祖神社(下鴨神社)/国宝本殿・糺の森)

※会期中の会場撮影、資料写真(神事・文化財・奉納関連)の貸出をご希望の報道機関様は、上記まで事前にご連絡ください。内容確認のうえ、個別にご案内いたします。
(※展示作品のうち一部は撮影不可/クレジット表記・掲載ルールあり/誌面校正のお願いを差し上げる場合があります)
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