静岡県は5日、リニア中央新幹線工事のトンネル掘削が自然環境へ与える影響に関し、有識者専門部会を県庁で開いた。JR東海は、沢の流量の減少を抑制するため、トンネルと主要な断層が交差する箇所で薬液を注入する手順を示した。
部会では、ボーリング調査で地質や湧水の状況を確認した上で薬液注入の在り方を設計し、注入後に効果を確認すると説明。薬液は安全性が高く、河川などに流出する可能性も低いとしている。
また、沢の水生生物の生息状況を確認するため大井川上流で実施していた現地調査が終わり、取りまとめを行っていることも明らかにした。







