国土交通省は、女性用トイレの待ち時間を短くするため、適正な男女比などを含む設置指針を年度内にも策定する方針を明らかにした。有識者らでつくる協議会の初会合を6日開いた。行列発生の状況や利用者の特徴、海外の基準などを踏まえた考え方を示し、事業者の対応改善につなげる。

 国交省が8〜9月にアンケートを実施。トイレの際に感じる不満や不便さとして「行列に並ばなければいけない」を選択した人の割合は、大型商業施設では、男性が17・7%に対し女性は47・4%に上った。

 同省によると、海外では建物の用途によって男性用よりも女性用の便器の数を多くする基準を国が決めているケースもあるという。