安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判第6回公判が6日、奈良地裁で開かれ、証人尋問が行われた。検察側証人として、被告の手製銃を鑑定した奈良県警科学捜査研究所の男性研究員が出廷。現場で使用された手製銃の弾丸発射速度が秒速260メートル超で、殺傷能力があったとする実験結果を明らかにした。
研究員によると、実験では高速度撮影装置などで弾丸の速度を測定し、威力を調べるため射線上に厚さ4ミリのベニヤ板4枚を配置。研究員は2枚を貫通すると殺傷能力があるとした上で「4枚目までいずれも貫通した」と述べた。
自宅から押収の6丁も殺傷能力が認められたという。









