AndForest
森林資源と地域企業をつなぐ、パートナー企業募集スタート。




一般社団法人 AndForest(所在地:愛知県岡崎市、代表理事:加藤隆人)と有限会社タキコウ縫製(所在地:愛知県岡崎市、代表取締役社長:滝川 進)は、乾燥中のヒノキ天板を活用した新しい形のベンチ「森に座るベンチ」を共同開発しました。本プロジェクトは、森を乾かしながら活かすことで、眠っている木材の時間にも価値を生み出し、森に資金を還元する仕組みを目指しています。
■ プロジェクト概要



「森に座るベンチ」は、11月末に開催される日本商工会議所青年部第43回全国リーダーズ研修会愛知岡崎会議(主催: 日本商工会議所青年部)の来場者用として設計されたサステナブルな即席ベンチです。乾燥期間中のヒノキ天板を活用し、ビーズクッションブランド「ハナロロ」を運営するタキコウ縫製のクッションを脚部として組み合わせることで、森の資源と地域の技術をつなぐ共創プロジェクトです。

通常、木材は伐採後に数カ月~2年の乾燥期間を経て製品として出荷されます。この「眠っている時間」を価値化するため、AndForestでは乾燥中のヒノキ天板を使ったベンチを製作。使用後は再び製材所に戻され、木製プロダクトや建築材などに生まれ変わります。つまり、木の“乾く時間”そのものが、森の再生を支える資金循環になる仕組みです。



■ 日本の森林が抱える課題 ――「眠っている木材」に新たな価値を

日本の国土の約7割を占める森林では、戦後に植えられたスギやヒノキが伐採の時期を迎えています。しかし、わずかな根曲がりや形状の違いで市場価値が下がるなど、現行の流通構造では多くの木材が正当に評価されていないのが現状です。

また、木材の国内需要は低迷を続け、輸入材との価格競争や林業従事者の高齢化・後継者不足、収益性の低下といった課題も重なっています。結果として、「伐る・使う・植える」という本来の森林循環が滞り、地域経済の中で森を維持する仕組みが成立しにくい状況が日本各地で課題となっています。

こうした中、一般社団法人AndForestは、伐採後の木材が乾燥期間中に数ヶ月~数年ものあいだ「眠っているだけ」で価値を生まない時間に着目しました。この“眠っている時間”にも新たな価値を生み出す仕組みづくりを通じて、次世代の森林経営と地域の森・まちをつなぐ新しい循環のかたちを提案しています。

伐倒の様子

根曲がり材

製材後の乾燥

■ 取り組み内容
本プロジェクトでは、根曲がりしていてもまっすぐな材と同等の市場価格で木材を購入し、地元の製材所で適正価格による製材を行っています。そのうえで、乾燥期間中の木材をベンチの天板として一時的に活用し、木が「眠っている時間」を「使われている時間」へと変換しています。

また、根曲がり材や荒挽き材といった不定形な木材の揺らぎを、ビーズクッションが柔軟に吸収することで、やさしい座り心地と高い安定感を両立。不陸のある屋外やデコボコした地面でも安定して設置できる構造となっています。乾燥が完了した木材は再び製材工程へ戻り、家具や什器などの木工プロダクトとして再利用されます。ビーズクッションも再使用可能で、廃棄物を出さない循環型の設計を実現しています。
■ ベンチの特長


1. 木の揺らぎを受け止める構造ビーズクッションが木の形状の違いを吸収し、屋外の凸凹した場所でもガタつかない安定感を実現。木をのせる部分を擦れや摩擦に耐えうるよう素材を切り替えている。





2.乾燥中の時間をデザインする常は価値を生まない乾燥期間を「利用期間」に変え、「待ち」時間に新しい意味と価値を与える。乾燥場所を分散することで、製材所のスペース確保にもつながる。





3. 分解・再利用可能使用後は天板を戻し、クッションは再利用。環境負荷の少ない循環設計。ビーズクッションは小学生でも持ち上げられる重さで設営も簡単。



■ 効果と価値
この取り組みにより、乾燥期間中の木材にも「第二の用途」を与え、木の価値が滞留する時間を短縮。林業従事者への適正な還元を通じて、地域内での森林資源の循環モデルを構築します。また、都市生活者が「森に座る」体験を通じて、森の課題や魅力を感じるきっかけにもなります



■ 協賛募集:「森のパートナーシップ」
現在、11月末に開催される第43回全国リーダーズ研修会@愛知岡崎会議の初回設置に向けて、
地域企業・団体からの協賛パートナー募集(1口:11,000円)を開始しています。
締切:11月14日(金) 先着30社

- 11月末に開催される日本商工会議所青年部第43回全国リーダーズ研修会愛知岡崎会議(主催: 日本商工会議所青年部)に設置します。全国から約3,000名の来場が見込まれています
- 「森に座るベンチ」の製作・設置を通じて、地域の森の再生に直接参加できます。
- ベンチには「企業ロゴ入り刺繍ワッペン(1枠11,000円)」を掲出でき、CSR・SDGs活動としての社会的発信が可能です。
- 今後、森と企業をつなぐネットワーク「森のパートナーシップ」を構築予定。
森を起点とした新たなプロダクトや事業の共創を推進します。
- 「森に座るベンチ」はイベント会場などへのベンチ貸出事業を展開。
露出機会は今後さらに拡大予定。

本プロジェクトの理念に共感いただける企業・団体の皆さまは、ぜひ下記フォームよりお問い合わせ・お申し込みください。
ご協賛の申込はこちらから
■ 今後の展開
本プロジェクトを皮切りに、「乾燥中の木材を活用しながら乾かす」スキームを、他のイベントや施設什器へも展開予定です。製材所や林業関係者との連携を強化し、「眠らせない木」シリーズとしてプロダクトラインを拡張していきます。







■ 会社概要



一般社団法人And Forest
所在地:愛知県岡崎市毛呂町石田34番地
代表者:代表理事 加藤 隆人
事業内容:森林資源の循環設計、地域共創型デザイン事業
instagram:@andforest.777
URL:https://and-forest.com/(準備中)


有限会社 タキコウ縫製
所在地:〒444-0918 愛知県岡崎市日名中町4−8
代表者:滝川 進
事業内容:縫製製品の企画・製造、オーダークッション制作
URL:https://takikousewing.co.jp/

一般社団法人 And Forest
一般社団法人And Forest(アンドフォレスト)は、「森人と森を“とも”にする」をモットーに、森の資源循環をデザインする地域共創型の団体です。岡崎市を拠点に、伐採・製材・加工・デザイン・販売までをつなぎ、森の資源の価値を引き出す仕組みづくりを行っています。
デジタルファブリケーションや地域企業との協働を通じて、木を使う文化を次世代へつなぐことを目指しています。

















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