和歌山県かつらぎ町の四郷地区で、正月の鏡餅に飾る縁起物の串柿作りが最盛期を迎えた。農家の軒先につるされたオレンジ色の玉すだれが、山あいの里を鮮やかに彩っている。
400年以上の歴史があるといわれ、日本一の「串柿の里」として知られる。地元農協によると、40戸余りの農家で全国シェアの9割以上を生産する。12月20日ごろから西日本へ出荷される。
皮をむいた柿を竹串に通し、縄を使って家の軒先にすだれ状につるして乾燥させる。正月には鏡餅、ダイダイと一緒に飾られる。
串に5個刺してある物は、左右に1個ずつ、中3個が分かれるように縄が組まれている。「一人一人が皆幸せに」という願いが込められている。









