旧香川県立津田病院の跡地で見つかった医療器具(香川県病院局提供)

 香川県は7日、解体工事中の旧県立津田病院(同県さぬき市)跡地の湧き水から、地下水の環境基準を超える有害物質六価クロムが検出されたと発表した。

 体調不良の訴えはないといい、市は周辺で井戸水の飲用を控えるよう呼びかけている。県は工事による溶出の可能性があるため、土壌汚染状況を調査する。

 県によると、敷地は1953〜2009年に病院として利用されていた。今年9月19日、1リットルあたり0・04ミリグラムの六価クロムを検出し、県は排水基準を満たしていると確認。10月下旬になり地下水の環境基準(0・02ミリグラム以下)を超えていることに気づいた。