【ニューヨーク共同】競売大手サザビーズは18日、イタリア人芸術家が制作した黄金の便器を米ニューヨークで競売にかけ、設定価格の1千万ドル(約15億5千万円)で落札された。約100キロの18金で作られ、実際に使用可能。当日の金の価格に合わせた金額で開始され、入札者は1人しかおらず手数料込みの落札額は1211万ドルとなった。
制作者は風刺的な彫刻などから「アート界のジョーカー」と称されるマウリツィオ・カテラン氏。バナナをテープで壁に貼り付けた作品でも話題になった。ニューヨーク・タイムズ紙によると、出品者は実業家で米大リーグ・メッツのオーナーでもあるスティーブ・コーエン氏という。
カテラン氏は2016年に「アメリカ」の作品名で複数の黄金の便器を制作した。うち一つは19年に英南部オックスフォード郊外の世界遺産ブレナム宮殿で展示中に盗まれ、発見されていない。






