木原稔官房長官は20日の記者会見で、航空自衛隊が保有する地対空誘導弾パトリオット・ミサイルを米国に輸出したと明らかにした。「既に米側への引き渡しを完了している」と述べた。輸出したパトリオットを「米国以外にさらに移転させることは想定していない」とも説明した。
木原氏は輸出に関し、米軍の在庫を補完するものだと指摘。「日米同盟の強化に資するとともに、わが国の安全保障、インド太平洋地域の平和と安定に寄与するものだ」と強調した。輸出時期や弾数は明らかにしなかった。今回の輸出は2023年に殺傷能力のある武器を含めてライセンス元の国への完成品輸出を解禁して以降、初の事例となる。






