【香港共同】香港北部の高層住宅群で26日に起きた大規模火災で、消防当局は28日、ほぼ火を消し止めたと発表した。死者数は消防隊員1人を含む計128人となった。香港政府幹部は依然として約200人の安否が不明だと述べた。身元不明の遺体が89体あり、確認を進めている。政府当局者は犠牲者数がさらに増える恐れがあると語った。
香港政府当局者は出火元について、初期の調査では外壁の補修工事のために設置された足場の防護ネットとみられると話した。低層部分だという。
消防士が建物内部で捜索。何人が取り残されているかは不明だが、李家超行政長官は27日未明、連絡が取れない人は279人に上ると話していた。消防当局によると約70人が救出され病院で手当てを受けた。
香港メディアは28日、汚職取締機関の廉政公署が、火災に絡みコンサルティング会社の責任者1人を逮捕したと報じた。同公署は27日に専門チームを立ち上げ、外壁の補修工事を巡り不正がないかどうか全面的に調べると発表していた。
高層住宅群は新界地区大埔にあり、住民は計約4千人とされる。











