元大阪地検検事正の北川健太郎被告(66)が元部下の女性検事への準強制性交罪に問われた事件で、地検が大阪地裁に訴因変更を請求し認められたことが28日、地検への取材で分かった。起訴内容に「検事正としての影響力を部下らに及ぼしうる立場にあることに乗じた」とする要素を新たに追加した。
当初の起訴状は、検事正在職中の2018年、大阪市内の官舎で酒に酔って抵抗できない状態の女性に性的暴行をしたとしていた。地検トップと部下という関係性を加えることで被害の実態を具体化させ、準強制性交罪の法律上の「抗拒不能要件」を強調する狙いがあるとみられる。







