ここ2~3年を振り返ってみて、暴落レベルの下落となると、4000円を超える下げ幅となった2024年8月5日の動きが記憶に新しいところですが、それにしても「最近の株価の動きは、以前に比べてかなり上げ下げの振れ幅が大きくなったのでは?」とお感じになっている方も多いのではないかと思います。
確かに、2024年8月5日の動きのように「先物価格の下落をトリガーに自動的に売りプログラムが一斉作動する」というような、つまり人為ではなく機械的に売りが売りを呼んでしまうような、かつてはなかった動きが現在の市場には現実としてあります。
前にも書きましたが、長期的にみれば株価というものは“本来あるべき妥当水準”を目がけて収束していくものですが、それでも短期的には“一方通行に行き過ぎてしまう”、いまやそれが増幅され過ぎている感は否めません。
また、日経平均株価が3万8915円87銭のバブル期の最高値を抜けてからは、いわゆる雲を抜けた状態にあって価格帯別の売り圧力は払しょくされていて、需給面からみても上へも下へも真空地帯を大きく動くのも至極当然なのかもしれません。
◆「幅」ではなく「率」でみると
しかしながら、「幅」でみると2024年8月5日の1日での4000円を超える下げはもちろんワースト1なのですが、「率」でみると実はそうではありません。...









