JR東海は3日、大規模災害を想定し、東海道新幹線が停電した際の救援や、架線断線からの復旧などの総合訓練を三島車両所(静岡県三島市)で実施した。車掌や運転士、県警、消防関係者ら計約700人が参加した。

 暑い夏に停電で新幹線が長時間止まったとして、体調不良を訴える乗客役を車掌らが消防と協力しながら搬送。別の乗客役をはしごで線路に降ろし、避難を誘導した。

 架線が断線したと想定した訓練では、地上にいる作業員が切れた電線をつなぎ合わせ、工具を使って引っ張り上げ、別の作業員が架線に接続した。

 不審者対応訓練では、通報を受けて駆けつけた警察官らが刺股や防護盾を使い、車内で不審者役を取り押さえた。