山形県のウイスキーメーカーの登録商標「エシカルグレーン」を有効とした特許庁による審決の取り消しを日本洋酒酒造組合が求めた訴訟の判決で、知財高裁は17日、請求を認めて審決を取り消した。審決が、エシカルを「論理的な」と記載した点を「前提となる意味を誤り違法だ」と指摘した。
判決によると、審決は冒頭でエシカルに「倫理的な」などの意味があるとしたが、使用例などを検討した部分では「論理的な」と変化。商標について「論理的な穀物」の意味合いと理解するのが自然だと記していた。
増田稔裁判長は、誤記の可能性も検討した上で、審決の大半の箇所で「論理的」と記載されていることから「単純な誤記と即断できない」とした。









