ワシントン近郊にある米国防総省の建物=8月(AP=共同)

 【ワシントン共同】米中両政府は15〜16日、ワシントンで国防当局間の「防衛政策調整対話」を実施した。米側からスミス副次官補が出席し、偶発的な衝突を回避するため、軍同士の広範な意思疎通の重要性を訴えた。米国防総省が16日発表した。同対話の実施は第2次トランプ政権では初めてとみられる。

 スミス氏は、米中間の対話の枠組みがトランプ大統領が目指す「安定的な平和と相互尊重の関係構築」に資すると強調。「インド太平洋地域での米国の利益は重要だが、範囲は明確で合理的だ。これを守る用意がある」とも述べた。

 中国側からは中央軍事委員会国際軍事合作弁公室の副主任が出席した。