送出し工法により、養老鉄道の線路上部を移動する橋桁の先端部=岐阜県海津市南濃町徳田
送出し工法により、養老鉄道の線路上部を移動する橋桁の先端部=岐阜県海津市南濃町徳田
送出し工法により、養老鉄道の線路上部を移動する橋桁の先端部=岐阜県海津市南濃町徳田

 岐阜県海津市南濃町徳田の東海環状自動車道の建設工事現場で、道路となる橋桁が養老鉄道の線路をまたいで架橋する工事が終電後に行われている。13日未明には、橋桁の先端部が線路上部に到達した。

 

 同町の工事区間は、2026年度の開通予定の養老インターチェンジ(IC)―北勢IC(仮称)間の一部で、橋桁が養老鉄道や津屋川と交差する難工事区間。地上に大型重機を置いて架橋できないため、橋桁をワイヤーで引っ張り橋を架ける「送出(おくりだ)し工法」を採用している。送出しは昨年7月下旬から5回に分けて行われ、養老鉄道をまたぐ今回で最後になる。

 今回引っ張るのは、橋桁本体の両端に取り付けた「手延べ機」を含めて重さ約3705トン、長さ約527メートルにもなる。手延べ機は、橋桁の両端から突き出るように取り付けられた部材で、長さは前後合わせて約100メートル。手延べ機が先導して橋桁を橋脚に載せていき、工事を終えると取り外される。

 作業は13日午前0時過ぎに開始。暗闇が広がる田園地帯に、照明を浴びて巨大な橋桁が浮かび上がった。線路から高さ約25メートルの地点を、1分間に約50センチほどのスピードでゆっくりと進んだ。同4時ごろには、手延べ機が線路上部をまたぎ、この日の作業を終えた。

 今回の送出しは18日まで行われ、150メートル近くを移動させる。