投資においては「買い(手始め)」よりも「売り(手じまい)」の方が圧倒的に難しい、マーケットに携わる者、といっても筆者など端くれに過ぎませんが、そう感じている関係者は少なくないと思います。
「売り」のタイミングは、いつなのか?
近時、といってもここ数カ月のことですが、知人から相談をされることが多くなってきました。
「だいぶん、収益が上がってきたけど、いつ売ればいい? どれを売ったらいい?」
バブル崩壊のあの頃を思い出します。「信じる者」と書いて「儲ける」と読むはずなのに、お客さまにどれだけ買っていただいても、ついぞ喜んでいただくことは叶わなかったあの頃を思えば、まさに隔世の感ありありです。
それは、ともかく。金融機関に勤める者であれば、分散投資の基本は理解していますから、例えば投資信託でも数種類のファンドを保有している人が多いのですが、しかし、こういう質問にはまずこう答えることにしています。
「それって近々、(お金を)使う予定があるのですか?」と。
こう聞き返すと、大抵の答えは「NO」です。予定はなし。では、あとどれくらいの期間、放っておける資金なのか。
それが3年とか5年とか、あるいはそれ以上使う予定がないなら「売らなくていいんじゃないですか?」と返します。
なぜ長期投資が推奨されるかといえば、長期であればあるだけ、上げ下げの「上げのタイミング」が巡ってくる回数が増えることになるからで、マーケットがこれだけの動きをみせているのなら、消極的に見えてここは「持続」が有効なのではないか、と。
その一方で...









