東京電力は21日にも、新潟県の柏崎刈羽原発6号機の原子炉を起動し、再稼働させる見通しだ。東電の原発再稼働は2011年3月に福島第1原発事故を起こした後初めてで、運転自体は柏崎刈羽6号機が定期検査入りした12年3月以来、約13年10カ月ぶり。6号機1基で年間1千億円程度の収支改善を見込むが、経営再建の道は今後も険しそうだ。
再稼働は当初20日を予定したが、制御棒の警報不具合で延期された。
発生から間もなく15年の福島第1原発事故は、ウクライナのチョルノービリ(チェルノブイリ)原発事故(1986年)と並び国際尺度が最悪のレベル7。過酷な避難で高齢者らが犠牲になり、多くの住民が古里を追われた。
東電は廃炉の完遂や、安全最優先の原発運営など7項目の基本姿勢を確約。2017年、審査合格にこぎ着けた。しかし、21年にテロ対策不備が判明して、事実上の運転禁止命令を一時受けた。
テロ攻撃を受けても原子炉の冷却を続けるための「特定重大事故等対処施設」は未完成で、6号機は設置猶予期限を29年9月に迎え、停止する。












