埼玉県八潮市の県道陥没事故現場。28日で発生から1年となる=25日午後0時34分(共同通信社ヘリから)

 埼玉県八潮市で昨年1月に県道が大規模陥没した事故で、県による金銭補償の対象となった周辺住民に共同通信がアンケートを実施したところ、回答した世帯の7割が補償内容に不満を抱いていることが25日までに分かった。発生から28日で1年たつが、下水から発生した硫化水素の臭いによる健康被害や、土地などの資産価値下落を懸念する住民が多く、生活再建は見通せないままだ。

 アンケートは昨年12月上旬〜今年1月下旬、県が補償対象としている陥没現場から約200メートル以内に住む419世帯に依頼し、うち112世帯から回答を得た。

 県は対象世帯に対し、一律の金銭補償として単身世帯に5万円、さらに家族が1人増えるごとに2万円を支払うと決定。他にも、悪臭で窓を開けられずエアコンなどを使った場合の電気代や、家屋の修復費用も補償するとしている。

 アンケートの回答では県が提示した補償内容全般について「やや不満」が38%、「非常に不満」が32%に上った。主な理由を複数回答で尋ねると「金額が少ない」が31%と最多だった。