草木の芽吹く弥生、3月は旅立ちの月です。
 今回の「かくしか」(わが社内では本コラム名を略してこう呼んでいます)は、学校を卒業し、新社会人としてスタートを迎える皆さんには特に、ささやかなエールを込めてお伝えいたします。
 
 筆者は、これまでの実務を通じて、金融関係のたくさんの方々とお話する機会に恵まれてきました。
 投信運用会社や証券会社、それぞれ立場が異なる中で、特に「マーケットにどっぷり浸かったベテランゾーンの方々(以下『ベテランゾーンの方々』)」が「もし自分が若い頃に戻るとしたら、自身の資産運用はこうする」という投資手法は、意外に思われるかもしれませんが見事に一致します。
 極端にも資産運用はそれだけ、という方もいるくらいの、そんな投資手法。しかし結局、それは「なーんだ」という話なのです。
 筆者如きがコラム連載という機会をいただいたからには、そこは最低限お伝えしなければならない、そんな使命感というか、しかし、そんなに大それた話でもないのです。

◆「かくしか」のこれまでを振り返る
 「かくしか」はこれまで計16回、連載させていただきました。
 各回の内容を箇条書きにまとめると、次の通りです。

① 投資先は分散すべし。集中はリスク大。(第1回)
② 結果までの時間が短いほど、投機色が強い。健全性を保つには長期で。(第2回)
③ 「相場格言」に学ぶもの大。短期的な投資は難易度大。(第3回、第4回)
④ 変化するものに対して、自身の立ち位置を変えれば更にリスクは大。(第5回)
⑤ 短期的な投資ほど、性格によって向き・不向きあり。(第6回)
⑥ 短期的な投資は連想力が鍵。情報の取捨選択も鍵。(第7回)
⑦ 相場変動は短期にも長期にも波。目先の変動に一喜一憂しない。(第8回)
⑧ 大きな値上がりを期待する商品ほどNISAを利用。(第9回)
⑨ 目先の値動きに振り回されない。市場に居続けることが肝要。(第10回、第11回)
⑩ 2025年の国内株式市場の振り返り。(第12回)
⑪ 資産形成に必要なのは長期的な視野での「計画」。(第13回)
⑫ 2026年の国内株式市場の展望。「国策に逆らうな」。(第14回)
⑬ 「相談できる人」は必要か。AIは「相談できる人」になるか。(第15回、第16回)

 これを更にまとめると、大きく次の5つと...