「戸入富士」と名付けられた増山さんが撮影した一枚(増山たづ子の遺志を継ぐ館提供)
増山たづ子さん
増山さんとの思い出を語る野部博子さん。棚には増山さんが残した大量のアルバムが並んでいる=2月、安八郡神戸町

 「カメラばあちゃん」の愛称で親しまれ、ダムに沈む故郷・徳山村(現揖斐郡揖斐川町)を撮り続けた、増山たづ子さん(1917~2006年)が亡くなってから7日で20年を迎えた。紛争や自然災害、巨大公共事業などで、今も世界中で住み慣れた地をなくす人は絶えない中、近年、東日本大震災の被災地など国内外での展示機会が広がっている。素朴な原風景と故郷を失う悲しみを宿した約10万カットの写真は、時代を超えて「古里は心の宝」と語りかけている。

 「記録として残すというよりも、彼女は...