ダムに沈みゆく故郷・徳山村(現揖斐郡揖斐川町)を撮り続けた「カメラばあちゃん」こと増山たづ子さん。1977年から亡くなる2006年まで、アルバム約600冊に残された写真は、在りし日の村の姿を浮かび上がらせる。3月7日は没後20年の命日。写真とともに増山さんの思いをたどった。

1985年4月25日「花の盛りをごめんなさい、ごめんなさい」若くして戦死した弟たちのことを思う。「おばあちゃん、たすけてぇー」「せめてもう少し待ってやってください。お願いします」

 満開の桜の木に“手”を伸ばす重機、広がる桜吹雪は涙のよう―。...