創業家のファミリー企業への不当な寄付で銀行に損害が生じたとして、スルガ銀行(静岡県沼津市)と株主が旧経営陣らに約47億円の損害賠償を求めた訴訟の差し戻し審で、静岡地裁は13日、寄付にはファミリー企業の負債弁済や経営支援の目的があったと認め、請求通り全額の支払いを命じる判決を言い渡した。

 訴訟で原告らは、創業家出身の岡野光喜元会長が代表理事を務める美術館に対し、2013〜17年にCSR(企業の社会的責任)事業の一環として約47億円が寄付されたと訴えていた。

 東京高裁は昨年3月、株主らの請求を退けたのは誤りだとして、一審判決を取り消し、審理を差し戻していた。