大型連休が間近に迫り、岐阜市内の主要ホテルは、連休期間中にさまざまな企画を用意し、利用者を増やそうとしている。コロナ禍前の客足には及ばないが、2020年、21年に比べると今年の予約は増加。ただ、連休後は依然として厳しい状況が続くとして、ホテル各社は、県民向け県内旅行割引キャンペーン(県民割)のエリア拡大など、さらなる需要喚起策を行政に求めている。

 岐阜グランドホテルによると、今年の連休の宿泊予約はコロナ禍前の3割程度にとどまるが、過去2年と比べると若干増加。県民割が28日までということもあり、徐々に県外在住者の予約が増えているという。都ホテル岐阜長良川、ホテルグランヴェール岐山は、まん延防止等重点措置が解除された3月21日以降、予約が入り始めた。

 今回の連休中は、緊急事態宣言やまん延防止などの制約がない見込みで、各社は感染防止対策を講じながらさまざまな企画を打ち出す。

 グランドホテルは展望レストランでランチ、ディナーのコース料理を頼んだ客にデザートビュッフェを用意。グランヴェールは、テイクアウトの端午のおせち料理の販売、1階庭園テラスでのランチバーベキューなどを開催する。都ホテルは11階のテラス空間を利用したキャンプ体験のプランをPRする。

 古田肇知事は今月22日、県民割を大型連休中を除き5月末まで延長する方針を示した。グランドホテルの担当者は「延長はありがたい」と喜びつつ、さらなる宿泊客増加のために「キャンペーンのエリアを東海3県まで拡大してほしい」と訴える。都ホテルの担当者も同様に「県民のみでは限界があるため、隣県などエリアを拡大したプロモーションに期待したい」と要望する。

 グランヴェールは、ビアガーデンなど食事のみの利用が今後増えると予想し「ワクチン接種や感染防止対策を前提に、4人前後の食事の補助制度があると、会食の機会が増える」と答えた。