1万844件。これは、2024年度に10代の女性に対して行われた人工妊娠中絶の数です。思春期の子を持つ保護者の皆さん、この数字をどうとらえますか? 「幼さが抜けないうちの子とは関係ない」「一部の子の話でしょ」、そう目をそむけたくなる気持ちは、中学生の親である筆者もよく分かります。一方で、わが身を振り返れば、10代の考えの未熟さ、性への興味は否定できません。悲しいことに、“望まない妊娠”の背景には、性犯罪や性暴力が関係している場合があります。40代母親ライターによる性教育連載、第4回は性にまつわるトラブルの実態を探るとともに、求められる性教育、親としてできることを考えます。(岐阜新聞デジタル独自記事です)
◆10代の中絶、岐阜県では109件
冒頭で示した10代の人工妊娠中絶の数は厚生労働省が公表した衛生行政報告例によるもの。ここには15歳未満の159件も含まれます。さらに、人口動態統計によると、2024年度に19歳以下の母親から生まれた子どもは4258人で、10代の妊娠が1年で1万5千件に上ったことが分かります。
岐阜県では、2024年度に行われた10代の人工妊娠中絶は109件。うち4件が15歳未満です。
人工中絶にはいくつかの方法がありますが、母体とその心への負担は避けられません。費用は数十万~50万円ほどと、10代が簡単に担える額ではありません。
◆必要な性の知識を学んでいない
望まない妊娠を防ぐには、正しい性の知識が不可欠。しかし、以前紹介したように学習指導要領には「はどめ規定」があり、大半の中学校で性交について教えていません。そのため、安易な性交による妊娠のリスク、中絶の実態、避妊の方法まで十分に伝えられていないのが現状です。...








