元寇の船と確認された沈没船の船底で発見された木板=2024年10月、長崎県松浦市の鷹島沖(松浦市教育委員会提供)
 発見された木板の赤外線写真(九州歴史資料館撮影、長崎県松浦市教育委員会提供)

 長崎県松浦市は30日までに、同市の鷹島沖の海底で見つかり、2024年に元寇の船と確認された沈没船の船底で木板が発見され、元(モンゴル帝国)の年号などが墨書きされているのが判明したと発表した。

 鷹島沖では元寇の沈没船が11年以降に3隻見つかり、今回は3隻目を調査していた。判読できた墨書の一部の内容から、船員らに向けて船内に掲示された告示文などだった可能性もあり「画期的な発見」としている。

 木板は24年に見つかり、縦12・0センチ、横25・2センチ、厚さ0・9センチ。上部に二つの穴が開けられ、船内にくぎで打ち付けていたことなどが考えられるという。

 複数行に及ぶ墨書の多くは明確には残っておらず、全面的な解読はできなかった。赤外線撮影をすると、最終行に、元の年号である「至元十二年」もしくは「至元十三年」と書かれていることが確認された。

 至元12年は元軍の1度目の襲来である「文永の役」(1274年)の翌年に当たり、木板は、軍船とみられる沈没船に設置されたものと理解できるとした。