修斗の環太平洋ウエルター級王者として初防衛戦に臨むソーキ(右)=NASCER DO SOL

 仕事を両立させながら総合格闘技団体「修斗」のプロ選手として活躍する、岐阜市在住で環太平洋ウエルター級王者のソーキ(本名遠山倉基)が5月15日に福岡市で行われる初防衛戦に臨む。現在35歳で、試合当日は36歳で迎える。「年齢は上の方になってきたが、KOで倒して岐阜にベルトを持って帰りたい」と闘志をたぎらせる。

 小学校で柔道を始め、関商工高、名城大と進み、技術を磨いた。総合格闘技との出合いは、24歳ごろ。現在の所属道場で瑞穂市にある「NASCER DO SOL」(野村浩之代表)に体験しようと訪れた。ブラジリアン柔術に興味があったが、レッスン日を間違え、総合格闘技のレッスンを受けることに。総合格闘技は初めてだったが、トレーナーから「筋がいい」と言われたため、始めることにした。

 柔道経験者とあって、最初はパンチやキックが技として認められることに抵抗があった。総合格闘技は、パンチ、キックといった打撃に加え、投げ技や絞め技など、さまざまな技術を駆使して戦う。練習すればするほど競技の奥深さにはまり、「選手によって得意技は異なるので、相手に応じて戦い方を変える点が面白い」と魅力を語る。

 2014年にプロのライセンスを取得し、15年にはミドル級の新人王トーナメントで優勝し新人王に輝いた。19年6月の環太平洋ウエルター級王座決定戦で、2-1の判定で勝利し、王者となった。

 現在は警備会社「イセット」(津市)の岐阜支社に勤めながら防衛戦に向けて猛練習の日々。午前5時30分に起床し、10キロほど走ってから会社に向かう。会社が終わってからは、道場などでミット打ちやスパーリングを行い、汗を流す。「他のプロ選手よりは練習量が少ないので、いかに1回で中身のある練習ができるかを意識している」と語る。

 得意技は組み技や足技、右フック。防衛戦は3年前の王座決定戦と同じ相手だ。「相手はおそらく組みたがらず、遠い距離での戦いになると思う」と予想し、「前に前に出て、右フックからの組み技にもっていきたい」と戦略を明かす。坂元寛史トレーナーは「普段は優しいが、試合になると打撃も関節技も非常にアグレッシブ」と特長を挙げ「自分のやりたいことを全て出し切ってほしい」と願う。

 ソーキは「始めた頃は自分が王者になれると思ってもいなかった。全力でぶつかって防衛したい」と力を込めた。