鹿児島県鹿屋市にある海上自衛隊鹿屋航空基地=2023年

 米軍が6〜9月に実施する日米共同訓練のため、中距離ミサイル発射装置「タイフォン」と高機動ロケット砲システム「ハイマース」を鹿児島県鹿屋市にある海上自衛隊鹿屋航空基地に一時展開することが分かった。複数の関係者が20日、明らかにした。タイフォンは長射程の巡航ミサイル「トマホーク」を搭載できる。日米の部隊同士の連携を高めることで抑止力強化を図る。日本周辺で軍事活動を活発化させる中国をけん制する狙いもあるとみられる。

 共同訓練は6月下旬〜7月初旬に実施する「バリアント・シールド」と、9月の「オリエント・シールド」。一連の訓練終了後に、鹿屋基地から撤収し、在日米軍基地で保管する方針だ。防衛省は、展開中に実射訓練を行わないとしている。

 タイフォンは、射程約1600キロのトマホークと射程300キロ超の迎撃ミサイル「SM6」を搭載できる。ハイマースは、軽量化した多連装ロケットシステムを載せ、自走が可能。ロケット弾を最大6発、射程約300キロの戦術地対地ミサイル「ATACMS」なら1発を搭載できる。