日本郵便東京支社の郵便物回収業務を巡る汚職事件で、運送会社から賄賂を受け取ったとして逮捕された元社員の前任者が、回収業務発注に関する不正で懲戒解雇されていたことが21日、分かった。捜査関係者によると、前任者も同じ業者から接待を受けていた疑いがあり、警視庁は、癒着が常態化していたとみて調べている。

 日本郵便や警視庁によると、日本郵便株式会社法違反(加重収賄)の疑いで20日に逮捕された元社員米田伸之容疑者(37)は、2024年4月〜25年3月、回収業務の入札や発注を担当。同社は社内調査で不正を把握し、今年4月に容疑者と前任者を懲戒解雇した。

 捜査関係者によると、同法の贈賄容疑で逮捕された西村光一容疑者(56)が代表の運送会社「ハルキエクスプレス」(東京)が、今回の逮捕容疑となった25年分発注と、前任者が担当した前回21年分を受注。前任者も、ハルキ社側から飲食店や風俗店で接待を受けていたとみられる。

 警視庁はハルキ社とのこうした関係性を背景に、以前から入札情報が漏れていた疑いがあるとみている。