アパートを個別訪問し、施錠の大切さをPRする県警警察官=4月27日午前10時14分、岐阜市折立

 岐阜県内で住宅を狙った侵入盗の被害が目立っている。人口10万人当たりの認知件数(犯罪率)では昨年、都道府県別で全国ワースト3位に入る多さだった。県警によると、無施錠だったことで被害に遭ったとみられるケースは約6割。新型コロナウイルスの感染拡大防止のための規制がないゴールデンウイーク(GW)を迎え、外出する人が増えると予想される。県警生活安全総務課は「時間帯や在宅にかかわらず、鍵をかけるように」と施錠を習慣化するよう呼びかけている。

◆留守中だけ警戒…不十分

 同課によると昨年、県内で認知された住宅への侵入盗は651件(前年比85件増)。過去3年間、件数では増減を繰り返しているが、犯罪率は全国3位。2020年は6位、19年は7位と高く推移している。

 手口は留守宅を狙った「空き巣」と夜間の就寝中の隙を突く「忍び込み」などに大別されるが、昨年は空き巣は412件(同28件増)、忍び込みが223件(同61件増)で、いずれも犯罪率ベースで全国ワースト2位、3位だった。高水準の一因に同課の担当者は県内の交通の便の良さを挙げ、「犯人が複数の犯行に及んでいる可能性もある」と分析する。

◆GW中の外出、施錠を

 もう一つの原因として挙げるのが無施錠の多さ。被害に遭った住宅の約6割で鍵がかかっていない状態といい、忍び込みだけをみると実に8割超だった。在宅中に犯人が入ってくることから、事後強盗や監禁、さらには殺人へと事態が悪化する懸念もある。

 同課は被害防止の第一歩としてGW中に部屋を開けておくことが多い大学生に着目。岐阜市折立の岐阜大学近くにあるアパートで施錠の大切さをPRする啓発活動を実施した。

 活動には同課や岐阜北署の警察官5人が参加。大学生が住んでいる部屋を訪ね、「鍵かけの習慣づけを!」などと書かれたチラシのほか、窓に取り付けることで簡単に鍵を二重にかけることになる補助錠を配って警戒するよう求めた。同大教育学部4年の女子学生(21)は「最近は暑くなって窓を開ける機会も増えた。気を付けたい」と話した。