熱中症患者の救助を想定した訓練を実施する山岳パトロール隊=岐阜市、百々ケ峰
熱中症患者の救助を想定した訓練を実施する山岳パトロール隊=岐阜市、百々ケ峰

 低山登山のブームが広がる中、岐阜市の最高峰・百々ケ峰(どどがみね)(417・9メートル)が管内にある岐阜北署は4月、山岳パトロール隊を発足させた。都市部の岐阜市内3署で、山岳パトロール隊を新設するのは岐阜北署が初めて。任命された署員たちが現地訓練を行い、不測の事態に備えた。

 低山登山は、新型コロナウイルス対策で密を避けることができる上、日帰りで気軽に登れるため、中高年や若い女性を中心に人気が高まっている。一方、登山中に体調が悪くなったり、準備が不十分で道に迷う危険性もある。県警地域課山岳係によると、岐阜北署管内では2017~21年に7件の山岳遭難が発生し、1人が死亡している。

 隊は男女19人態勢で編成した。岐阜市三田洞のながら川ふれあいの森駐車場で開いた発足式では、尾崎智史地域課長が「山岳事故はいつ起きてもおかしくない。まずは対応の初歩を身に付け、有事の備えに」と隊員を激励。訓練では、熱中症で倒れた登山者がいるとの想定で、隊員8人が情報伝達や模擬救助を行ったほか、スマートフォンの電波が届かない山道や、滑落の恐れがある地点などを調査した。

 隊員になった黒野交番の大熊浩輔巡査は「ハーネスを付けると要救助者の体重が一気にかかって想像以上に大変だった。有事の際は、的確かつ迅速に困っている人を助けたい」と意気込みを語った。