The China Medical Insurance Imaging AI Recognition Competitionが6月10日にベトナムで開催

 

AsiaNet 201596 (0097)

 

【南寧(中国)2026年6月16日新華社=共同通信JBN】National Medical Insurance Imaging AI Recognition Competition Organizing Committeeによると、今年5月にマレーシアで開催されたセミナーの成功を受け、China Medical Insurance Imaging AI Recognition Competition(中国医療保険画像AI認識コンテスト)が6月10日にベトナムでも開催され、保健、社会保障、科学技術などのベトナム政府関係機関をはじめ、現地の医療機関や企業との深い交流が促進されました。

 

本コンテスト(https://ybystds.ybj.gxzf.gov.cn )は、AIイノベーションの世界的な拠点である中国で発足した、「AI+画像認識」に焦点を当てた、同国初の国家レベルのプロフェッショナルコンテストです。このコンテストは中国国家医療保障局と広西チワン族自治区人民政府の共催によるもので、世界中のチームに参加と交流を呼びかけており、参加、成果の活用・商用化に向けて強力な技術サポートと支援を提供しています。

 

広西チワン族自治区は東南アジア諸国連合(ASEAN)の国々と国境を接しており、同自治区の首府である南寧ではChina-ASEAN Expoが毎年開催されています。本コンテストは2026年8月から10月にかけて同自治区で開催される予定です。肺がん、乳がん、神経膠腫(グリオーマ)、腎臓がん、甲状腺がんなどの疾患の診断シナリオを網羅する8つの専門分野で構成され、CT、MRI、CTA(血管造影CT)、エックス線、超音波などのマルチモーダルな医療画像が含まれます。本コンテストは実際の臨床パスデータに基づいて設計されており、AIソリューションの臨床的な実現可能性と実用的価値を重視しています。

 

主催者は各分野において、医療専門家チームによってレビュー・注釈付けされた医療画像データセットを提供します。データセットには陽性症例と陰性症例の両方が含まれており、モデルトレーニング、検証、評価に使用されます。すべてのデータは、データセキュリティーと患者のプライバシーを確保するため、標準化された匿名化およびプライバシー保護手順を経ています。

 

今回のベトナムでのプロモーションイベントは「Intelligent Imaging, Smart Future(インテリジェント画像、スマートな未来)」をテーマに開催され、ベトナム国内およびASEAN全域の医療機関、大学の研究チーム、関連企業を対象としました。コンテストのルール、技術プラットフォーム、参加登録手続きが紹介されたほか、医療画像AIのトレンド、臨床応用シナリオ、地域協力の機会について深い議論が交わされました。このイベントは、ASEANの医療・技術コミュニティーから幅広い注目を集めました。

 

ハノイでは、コンテスト組織委員会がASEANの各チームに向けて、コンテスト形式、登録手続き、参加の要領について詳細な説明を行いました。ベトナム政府の複数部門の代表者が挨拶を述べ、ベトナムの医療機関や専門家らが、医療画像AIの発展に関する見解を共有しました。

 

先ごろ開催されたマレーシアでのプロモーションイベントでは、マレーシアの多くの大学、研究機関、医療関連企業が、積極的にチームを編成して参加する意向を表明しました。また、同コンテストが、中国との医療画像AI分野での協力を深め、ASEANのヘルスケアシステムにおける関連技術の活用を促進するためのプラットフォームになることを期待していると述べました。

 

中国の対ASEAN開放・協力における最前線として、広西チワン族自治区はその立地、プラットフォーム、産業連携の面で明確な優位性を有しています。同地区にはChina-ASEAN Information Harbor(中国・ASEAN情報ハーバー)やFangchenggang International Medical Opening-up Pilot Zone(防城港国際医療開放試験区)といった、国境を越えた協力プラットフォームが本拠を置き、越境データ流通の試験プログラムの実施も承認されています。これらは、医療画像AI技術の研究開発、標準策定、商業化、国境を越えた活用にとって好ましい環境を提供しています。

 

広西チワン族自治区のAI開発は中国の国家計画にも組み込まれており、2つの国家レベルのAI協力センター設立が承認されています。

 

主催者によると、広西チワン族自治区は今後3年で450億元を投じ、人工知能(AI)が主導する新たな質の高い生産力の育成を支援します。また、100億元規模のAI産業ファンドを創設し、アプリケーションシナリオの開放やコンピューティングパワー・バウチャーの発行といった政策を引き続き実施していきます。

 

本コンテストで受賞したプロジェクトには、特別な資金支援が提供されるほか、クラスII(Class II)医療機器の優先審査・承認プロセスの対象となります。主要な中核技術を含む産業化プロジェクトには最大2000万元の支援が提供され、研究開発、インテグレーション、商業化、アプリケーションを網羅する産業エコシステムをさらに強化します。

 

広西チワン族自治区は、大規模なプロフェッショナルコンテストの開催経験も有しています。過去には、人工知能で産業を強化することを目的としたコンテストの「AI Super League」を開催して1万チーム以上が参加しました。AI Super Leagueは、今回開催されるコンテストにとって強力な組織的支援の基盤になっています。

 

本コンテストには中国および海外のチームが参加でき、オンラインでの登録は無料です。コンテストは予選ラウンドと決勝ラウンドの2段階で構成されています。予選ラウンドは8月1日から9月30日までオンラインで行われ、参加チームは統一されたクラウドプラットフォーム上でモデルトレーニングと評価を行います。決勝ラウンドは10月中旬に南寧で開催される予定で、予選を通過したチームが対面でのプレゼンテーションと質疑応答セッションで競い合います。

 

登録の締め切りは2026年7月15日24時です。チームはコンテストの公式ウェブサイト(https://ybystds.ybj.gxzf.gov.cn )から登録できます。受賞チームには賞状が授与されるほか、プロジェクト紹介、ビジネスマッチング、商業化、インキュベーションに向けた支援が提供されます。

 

主催者は、ASEAN諸国からさらに多くのチームが参加することを期待していると述べました。また、このコンテストによって技術交流が促進され、医療画像AIのイノベーションが進展し、地域間の医療協力を深化させ、より多くの医療機関や患者にAIの恩恵がもたらされるよう期待するとしています。

 

ソース:The National Medical Insurance Imaging AI Recognition Competition Organizing Committee