今、高校を取り巻く環境は大きく変化しています。岐阜新聞デジタルは県内の校長らトップにインタビュー。今回は、高山工業高校の岩島義則校長(60)です。全国でも数少ない木工・家具製造を学べる高校で、「飛騨の匠(たくみ)」となる人材を育てています。岩島校長は「知識は生成AIで得られる時代。大切なのは、その知識をどう活用し、社会や暮らしに生かすか。それが本校の学び」と強調します。工業高校の可能性について聞きました。(岐阜新聞デジタル独自記事です)
―高山工業高校の特徴は。
本校は1944年、木製の戦闘機を製造する技術者を育てるために設立された。翌年の終戦後、木材工芸科、建築科に再編され、木工や機械を学ぶ場が飛騨に残った。斐太実業高校、農工分離を経て73年に高山工業高校となり、現在に至っている。
日本全体の時代の流れと共に変わってきたことが特徴だ。日本製家電が世界を席巻していたころは飛騨の地から多くの優秀な人材を輩出した。
「飛騨の匠」を育てる学校でもある。飛騨高山の木工業の技術者として活躍する生徒を送り出している。
―全国でも数少ない木工・家具製造を学ぶ学校だ。
建築インテリア工学科のインテリア類型で木工を学ぶ。ここの特徴的な学びの一つが「産業現場実習」だ。飛騨を代表する木工業の企業で希望する3年生が延べ6日間実習する。企業の技術者から技術だけでなく、考え方や職人としての心構えを学ぶことができ、実習先に就職する生徒もいる。企業実習をする学校は最近増えてきたが、この実習は本年度で36年目となる。
木工・家具製造を教える工業高校は全国でも意外と少なく、指導できる教員も少ない。木工や家具製造を学ぶ「インテリア科」がある学校は全国で20もないと思われる。飛騨の家具製造業界へ就職する技術者育成を念頭にしている高校は本校だけと言っても間違いない。
―どんな人材が求められているのか。
飛騨の木工業界の多くは安価で大量に作るというものではない。...









