サッカーW杯フランス代表チームを乗せ、米ボストンの空港に到着した航空機=6月10日(Winslow Townson−Imagn Images/ロイター=共同)
 サッカーW杯北中米3カ国大会 16開催都市

 【ロサンゼルス共同】サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会は「史上最も環境に悪い大会」だと、英国のシンクタンク「新気候研究所」が指摘している。試合数が従来の約1・6倍になり、観客が広大な北米大陸を移動するため航空機が排出する温室効果ガスの量が大幅に増えると分析。国際サッカー連盟(FIFA)の気候変動問題への配慮が足りないと批判している。

 研究所などは昨年7月公表の報告書で、今大会で排出される温室効果ガスは二酸化炭素(CO2)換算で少なくとも902万トンに上ると推計。2010〜22年に開かれた4大会の平均の1・9倍以上で、米国内を走る自動車196万台以上の1年間の排出量に相当すると説明した。

 背景にあるのが参加チーム数の増加だ。FIFAは17年、収益強化などを狙って今大会の出場枠を従来の32から48に拡大した。64だった試合数は104に増えた。

 報告書は16の開催都市が米国、カナダ、メキシコに広がる点に言及。観客らの航空機移動が拡大し、温室効果ガスの大量排出につながると指摘している。