練習を見守る帝京大可児高校女子サッカー部監督の横幕佳菜さん=可児市桂ケ丘、TECOフィールド

 帝京大可児高校(岐阜県可児市桂ケ丘)女子サッカー部監督の横幕佳菜さん(29)が、アマチュア指導者としてトップとなる日本サッカー協会のA級(ジェネラル)指導者ライセンスを取得した。女性指導者として全国最年少で、県内では初めて。「これからが勝負。目標の全国大会出場に向けて、全力を注ぎたい」と決意を新たにしている。

 日本協会公認の指導者ライセンスは、Jリーグなどプロの監督に必要なS級からD級まで5等級。A級は上から二つ目のライセンスだ。

 A級取得のきっかけは「反骨心」からだった。全国トップレベルの選手だった横幕さん。2018年に同校のコーチとなり、昨年4月に監督に昇格したが、自身のふがいなさを実感したという。「指導者として勉強不足だった。何か変えなきゃ」

 B級は取得していたがレベルアップを目指し、昨年6月から11月にかけて3度の合宿で、講義や指導の実践などの講習を受講。「選手のレベルに合わせた指導ができていなかった。選手のためにという思いが原点と気付かされた」。1度は不合格になったが、今年1月の追試でライセンスを取得した。

 大垣市出身で、小学3年からサッカーを始めた。MFを中心にさまざまなポジションでプレーし、大阪桐蔭高、大阪体育大時代には全国大会で準優勝。卒業後、岐阜に戻り、指導者の道へと進んだ。

 現在はスポーツクラブ運営のコパン(多治見市光ケ丘)に所属し、同校の他に、女子中学生チーム「FCアンフィニロッサ」のコーチも。「昨日できなかったことが今日できるようになったりするのが、とてもうれしい」。伸び盛りの中高生が成長していく姿に喜びと、やりがいを感じている。

 日本協会によると、指導者全体の中で女性は3・5%に当たる2991人。そのうち、S級は8人、A級(ジェネラル)は63人。ごく一部にとどまっているからこそ、熱い思いを胸に秘める。「思春期で体の発達など男性(の指導者)には言えないこともあり、女性だからできることがある。岐阜の女子サッカー界の先駆者になりたい」