反撃を封じる火消しのエースがマウンドで安堵(あんど)の表情をみせた―。第108回全国高校野球選手権岐阜大会第8日は22日、ぎふしん長良川でA・Bブロックの準々決勝を行い、大垣日大と県岐阜商がベスト4に進出した。県岐阜商は2―1と中津商に苦戦したが、七回からエース柴田蒼亮が無失点リリーフし、6年連続の4強入り。大垣日大は序盤から打線が活発、ダブルエースの一角谷之口翔琉が6回自責ゼロ(1失点)の好投で益田清風を7―1で圧倒し、3年ぶりの準決勝進出を決めた。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

 ◆苦戦の強打線 主将内山の気迫、緊急出場の井田の適時打で勝ち越す

 強打県岐阜商が思わぬ苦戦を強いられた。中津商・軟投右腕の三浦永遠の110キロ台と超遅めながら内角高めを突くストレートを打たされ、フライの山。

 二回裏に2死一、三塁から一走の渡辺璃海の二盗が相手捕手の悪送球を誘い、三走山本龍之介が生還し、先制したもののなかなか追加点が奪えない。

 逆に先発豊吉勝斗の制球が定まらず、続く三回表、連続四球からバントヒットで1死満塁。一ゴロ併殺崩れの間に同点とされ、試合は1―1のまま五回裏を迎えた。

 この回も三振、三ゴロで瞬く間に2死となったが、主将内山元太が気迫をみせた。

県岐阜商×中津商=5回裏県岐阜商2死、内山が二塁打を放つ=ぎふしん長良川

 両校は昨秋の中津商百周年記念試合で対戦。この時も三浦が先発し、県岐阜商は打ちあぐねた。6安打の2―1で辛勝したが、適時打を含め2安打したのが内山だった。

 初球ファウルに続く2球目、高めストレートが外寄りにきたのを逃さず右翼にはじき返し、気迫の好走で二塁打をもぎ取った。「チーム全体が打ちあぐねていたので何とかしたかった。常に次の塁を狙うチームの約束事を実践できた」と笑顔で振り返る。

県岐阜商×中津商=5回裏県岐阜商2死二塁、井田が勝ち越しの中前適時打を放つ=ぎふしん長良川(撮影・山田雄大)

 次打者は初回に手に死球を受けて退場した丹羽駿太に代わり、4番に入っている井田遥斗。まさかの緊急事態で出場した井田が、殊勲の一打を放つ。...