【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポストは27日、トランプ政権が麻薬対策の一環として中南米海域などで実施している「麻薬密輸船」攻撃の効果が限定的だと報じた。作戦開始後もコカインの流入量は減らず、密輸組織が輸送方法を多様化させているとしている。

 米軍は昨年9月以降、カリブ海などで違法薬物を運搬したとする高速艇などへの攻撃を繰り返し、少なくとも計221人を殺害。トランプ大統領は海上からの麻薬密輸を「97%削減した」と成果をアピールしてきた。

 同紙によると、麻薬取締局(DEA)の分析として、攻撃開始から2カ月後の初期分析ではコカイン価格が一時的に上昇したものの、その後は以前の水準に戻った。国防総省が6月に議会側に行った説明でも、押収されたコカインは高純度で、供給量が安定していることが示唆されたという。

 密輸組織は攻撃開始後、より大型の船舶を使用したり、米軍が攻撃に踏み切りにくい沿岸近くを航行したりするようになった。航空機による密輸も増えたとしている。