店がアジア100傑に入り、「地方の可能性を示せた」と喜びを語った中垣繁幸さん=岐阜市金宝町、バロッサ・コクテリエ

 岐阜市金宝町のバー「バロッサ・コクテリエ」が、アジア地域全てのバーから選出し表彰する「Asia's 50 Best Bars 2022」(英ウィリアム・リード・ビジネス・メディア主催)で、ベスト100に選ばれた。東海北陸地方で初めて。バロッサを経営するバーテンダーの中垣繁幸さん(53)は、「コロナ禍で飲食店も苦しい中、岐阜の明るい話題になれば」と語る。

 世界最大級のバーの大賞「The World's 50 Best Bars」のアジア版で、各国の有識者や著名バーテンダーらの投票で決める。2016年から毎年50店舗のほか、それに次ぐ100位までのリストを発表している。バロッサは92位に入り、東海北陸地方では唯一の選出となった。

 100傑に入った国内15店舗のうち約半数は東京都内の店で、「地方の可能性を示すことができた」と中垣さん。新型コロナウイルスの感染拡大以降は防止策徹底のため休業や時短営業を余儀なくされ、県をまたいだ移動自粛の呼びかけもあり県外客は減少。苦境の中での初選出に「岐阜に来られなくても心の中に店があり、票を入れてくれた人たちの総意。感謝しかない」と喜びをかみしめる。

 今月開店25周年を迎え、中垣さんのバーテンダー歴は35年を数えた。酒造免許も取得し、店を金、土、日曜のみの営業にしつつ新事業に着手。「今までにないバーの楽しみ方をつくっていけたら」と話している。