新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 新型コロナウイルスワクチンを巡り、誤情報を信じている人でも約6割がワクチン接種をしたか、接種の意向を示しているとの研究結果を、東京大の古瀬祐気教授(感染症学)らのチームが14日までにまとめた。誤情報が必ずしも接種拒否に直結しないということになり、古瀬教授は「多角的に正しい情報を伝えていくことが重要だ」と指摘している。

 新型コロナの流行下では、日本を含む世界中で誤情報が拡散し、ワクチン接種を避ける行動につながったことが報告されている。一方、国内でどれだけの人が誤情報を信じ、接種を避ける行動と関連しているかは分かっていなかった。

 チームは2021年に15〜80歳の約3万人を対象にアンケートを実施。「ワクチンの有効性や安全性に関するデータが捏造されている」といった何かしらの誤情報を信じている人でも、接種に前向きな意向を持つ人は63・6%に上った。

 ただ、信じている誤情報の数が多くなるにつれて割合は低下、五つ以上になると50%を切った。一つも信じておらず、接種に前向きな人は88・1%だった。