
何千何万って人が困ってる
ここで頑張らないでいつ頑張るんだい
諦めなさんな
諦めないことが肝心だよ
これはあんたにしかできない事なんだ
あんたならできる
できるって
アニメ映画「サマーウォーズ」、ご存知の方も多いかと思います。
全編を通じて、青い空に上へ上へと湧きあがっていく入道雲の光る白と色とりどりのアサガオがとにかく美しい、ストーリー抜きでもそれだけで視聴者は満たされる、そんな映画です。
舞台は信州・上田市、季節はもちろん夏。お盆の頃のように感じてしまうのですが、もっと早くて7月下旬から8月1日、蚊取り線香の匂いがしてくるような、ニッポンの田舎の風景、岐阜県でも似たところはあるのでしょうが、ノスタルジーが満載です。
青い空に入道雲は、細田守監督の作品においては定番なようで、登場するキャラクターが決意を持って成長していくさまを表しているのだそうです。
一方、この映画ならではのアサガオですが、これは江戸時代にコレクターブームになるほどたくさんの種類があるらしく、それこそ色とりどり。
色によっても異なるという花言葉は、「儚さ(はかなさ)」と「堅い絆」。

冒頭の「何千何万って人が」から始まるセリフは、大混乱に陥った世の中をなんとかしようと「栄お婆ちゃん」が、縁のある、そしてかつて縁のあった人たちを黒電話で叱咤しまくります。
そして、その姿を見せられた一族・陣内家の面々と巻き込まれた格好となった主人公、彼ら一人ひとりにお婆ちゃんから受け継がれる「種」を表現した、たくさんのアサガオが描かれています。
何度も見返すうちに、感動のツボが変わってくる不思議さもあり、世代を問わず楽しめる映画ですので、ぜひ一度ご覧いただきたいと思うのですが、ともかくあらすじは、こうです。
世界のインフラを管理するネット上の仮想世界「OZ(オズ)」が謎のAIに乗っ取られ、現実世界が大混乱に――と展開していくことになるのですが。
なんとこれらの設定は、現代社会の現在とこれからの課題を見事に言い当てているのです。
なので、田舎の風景や家族の絆といったアナログの良さが余計に引き立つ、というか。
●仮想空間「OZ(オズ)」の行政手続き、納税、ショッピング、医療などが1つの個人アカウントに紐付けられていて、これは現在の行政手続のデジタル化やスマホ決済など、インフラ一元化の構想と同じ
●「アバター(分身)」を持ったメタバース(仮想空間)での交流、やりとりを先取りしている
●AIの暴走という、制御不能になったらどうするかというAI倫理の議論を浮き彫りにしている
●アカウント乗っ取りによるインフラの麻痺を言い当てている
など、正直言って、鳥肌が立つほどのリアル感です。
なんせ、まだスマートフォンが普及していない2009年8月、今から17年も前に公開されているわけなので。
本来、時代の先取りというと株式市場の十八番であるはずですが、しかしAI関連株の株価での評価が著しくなってきたのは、せいぜいここ1〜2年といったところで、そう考えるとなおのこと、この映画の先見、特異性は尋常でないとしか言いようがありません。
◆株式市場の上半期の主役はAIでした
さて、そんな株式市場の今後の注目は、AI関連株の行方、その一点となるでしょうか。
今年に入っての日経平均株価の上昇、こんな動きはもちろん誰も想定してはいませんでしたが、そのど真ん中にはAI関連株がいて、株式市場全体を引っ張り、押し上げ、怒とうの動きが続いています。...









