熊本地震で避難所生活を送るろう者に必要な情報が届いていない。おにぎりやパンなど支援物資の情報を受け取ることができていなかったり、困り事を十分に伝えられなかったり。筆談ボードが置かれるなど一部では改善されつつあるが、ろう者や支援者は「見える方法で伝えて」と訴える。
熊本県宇城市の避難所で生活する70代男性は部屋にいる人が一斉に出て行くので「何かな」と思い、ついて行くと、パンやご飯が配られていることが分かったという。
男性を手話で支える熊本県手話サークルわかぎ宇城グループの今泉洋子さん(72)は男性に血圧手帳と筆談ボードを手渡した。血圧計は自宅から持参。毎日測る必要があり「体調を聞かれたらこれを渡して」と使い方を説明した。
今泉さんは発災後、様子が気になる人たちに「大丈夫?」と連絡を入れた。「大丈夫」と返事があっても、訪ねた自宅が傾いていたり、クーラーの効いていない所で寝ようとしていたりすることもあった。「実際に行き、聞き方も工夫しなければ」と危機感を持った。









