鳥取県立中央病院(鳥取市)は1日、心筋梗塞の治療中、人工心肺装置ECMO(エクモ)の酸素チューブの接続を誤り、神奈川県の70代男性が低酸素性脳症の後遺症を負ったと発表した。男性は意識不明で、回復が厳しい状態だという。
同病院が臨時に開催した医療安全管理委員会は「操作ミスと低酸素性脳症との因果関係が一定程度あったことは間違いない」と判断した。
病院によると、男性は旅行で鳥取市に滞在。8月9日に胸の不快感を訴えて救急外来を受診し、心筋梗塞と診断され、容体が悪化したためエクモを装着した。
その後、治療のため別の部屋に移る際、男性につなげた人工肺に酸素を送るチューブを、エクモ本体の機器から移動用の酸素ボンベに付け替えた。だが、別の部屋に移動後、担当の臨床工学技士がエクモ本体に酸素チューブを付け替えないまま、ボンベの栓を閉じた。
医師が気づくまでの約20分間、男性にはエクモ本体からもボンベからも酸素が送られなかった。
千酌浩樹病院長は記者会見で「医療安全上の重大事故を起こし大変申し訳ない」と謝罪した。






