リハーサルを行うニューヨーク・フィルハーモニックの新音楽・芸術監督のグスターボ・ドゥダメルさん(右)=8日、米ニューヨーク(共同)

 【ニューヨーク共同】米国を代表するオーケストラの一つ、ニューヨーク・フィルハーモニックの音楽・芸術監督に今月就任した南米ベネズエラ出身の指揮者グスターボ・ドゥダメルさん(45)が8日、ニューヨークで記者会見した。深刻な社会不安が続くベネズエラの状況に関し「私にとって最も大事なのは祖国が危機を脱すること」と語った。

 1842年創設のニューヨーク・フィルは米国最古のオーケストラ。ドゥダメルさんは「素晴らしい街で素晴らしいチームと仕事ができることを光栄に思う」と述べた。

 祖国ベネズエラで長年、政権側と反政府勢力の対立や経済的な苦境が続いていることを踏まえ「人々を取り巻く状況がよりよいものになることを願う」と話した。

 貧困層の子どもらへの音楽教育を目的とするベネズエラの青少年音楽教育プログラム「エル・システマ」の出身であることを誇りに思うとし「国を一つに結びつける場であり、希望であり続けた」と振り返った。