円を描くように進む車田の田植え=高山市松之木町

 岐阜県高山市松之木町に江戸時代初期から残る円形の田んぼ「車田」(県重要無形民俗文化財)で15日、田植えがあり、住民らが輪になって苗を手植えした。

 車輪のように見えることから名付けられ、かつては伊勢神宮の神供米を作ったと伝わる神聖な田。現在は高山市と新潟県佐渡市にのみ残っている。

 住民でつくる車田保存協力会の会員10人が法被にかさ姿で田に入り、中心のくいから目安となる線を「筋引き」して外側に向かって同心円状に苗を植えていった。約420平方メートルで160キロほどの収穫を見込む。

 大森茂樹会長(67)は「高山における車田の最も古い記録は、370年以上前になる。大切な伝統を守っていきたい」と話した。