開通した乗鞍スカイラインで、雪の壁の間を縫って進むバス=高山市丹生川町 
畳平付近に姿を現したライチョウ

 北アルプスの乗鞍岳(岐阜・長野県、3026メートル)を走る山岳道路「乗鞍スカイライン」が15日、冬季閉鎖から約半年ぶりに開通した。バスが高さ約5メートルの雪の壁の間を縫うように走り、行楽客は山上への道のりを堪能した。

 乗鞍スカイラインは高山市丹生川町の平湯峠(1684メートル)と畳平(2702メートル)を結ぶ14・4キロ。2020年7月の豪雨で道路の一部が崩落した区間では、復旧工事のため片側交互通行となっている。

 この日は曇り空で風が強く、気温は3度前後。観光客らは観光バスや自転車で山々の眺めを楽しんだ。畳平では、関係者が今季の安全を祈って神事を営み、たる酒の振る舞いや獅子舞奉納で開通を祝った。

 国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウも姿を現した。道路脇の残雪の上で愛きょうを振りまき、観光客を驚かせた。

 乗鞍スカイラインは、環境保全などのため03年からマイカー通行を規制している。コロナ禍前の19年のバス、タクシー、自転車などによる推計入り込み客数は約10万2千人で、今年は同水準の10万人を見込む。