C型肝炎ウイルスを除去できたチンパンジー(京都大熊本サンクチュアリ提供)

 研究のため人為的にC型肝炎ウイルスに感染させられたチンパンジーに人間の患者用の治療薬を投与したところ、ウイルスを除去できたと、京都大や熊本大のチームが15日までに国際科学誌に発表した。感染から40年以上たっているケースもあり、チームの平田聡京都大教授は「実験対象となったチンパンジーの余生や福祉に目を向けるべきだ。今回の研究成果を生かしてほしい」と話す。

 日本では1970年代以降、当時正体不明だったC型肝炎ウイルスをチンパンジーに感染させて症状や治療法を探る研究が実施された。平田教授によると、感染させられたチンパンジーは日本以外にも数多くいて、2022年に発表した研究では感染していないチンパンジーより10年ほど寿命が短かった。