米アンソロピックのロゴ=6月(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】ロイター通信は28日、人工知能(AI)開発を手がける米アンソロピックが新規株式公開(IPO)に向けた書類で、高度なAIが人類を危機にさらす可能性に言及していたと報じた。同社は11月以降の上場を目指していると伝えられている。

 報道によると、アンソロピックは投資家に事業内容を説明する目論見書で、発達したAIが「人類の壊滅的被害、あるいは存続に関わるリスク」をもたらす恐れがあると警告した。

 本文261ページのうち、約80ページをリスク要因の説明に充てた。事業説明は48ページほどだった。高度なAIモデルは「自己保存の行動」を示す可能性があり、停止に抵抗しようとしたり、情報を隠そうとしたりする行動を取る危険性にも触れている。

 さらに「先進的なモデルの開発や用途拡大によって、当社のモデルが危害を与えるリスクがさらに高まる可能性がある」と指摘したという。

 ダリオ・アモデイ最高経営責任者は今月12日、AIの暴走や悪用のリスクを警告した上で、世界でAI開発の減速が必要だと提言し、議論を呼んでいる。