運輸安全委員会は1日、昨年10月に東急田園都市線梶が谷駅(川崎市)で普通列車と回送列車が衝突した事故について、発生から1年以内に調査を終えるのが困難として経過報告を公表した。回送列車が所定位置より手前で停止していたのは、見習い運転士の訓練として意図的に速度超過させた結果だったといい、訓練の安全管理が適切だったかなどを調べる。

 経過報告によると、見習い運転士は昨年10月5日、指導役の指示でオーバーラン防止装置の基準を上回る速度を出し、回送列車は自動ブレーキが作動して所定位置より約23メートル手前で停止。最後尾の一部が普通列車の進路上にはみ出ていた。その後所定の位置まで前進しようとしたが、進行してきた普通列車が最後尾の車両に衝突、回送列車の2両が脱線した。

 今回の事故の位置に回送列車が停止していた場合、本来は普通列車が止まることになっているが、2015年の線路改修時に信号システムの設定が削除されており、安全委は経緯を確認している。